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離れて暮らす親のケア vol.37

NPO法人パオッコ理事長の太田差恵子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

【コラム執筆】
NPO法人パオッコ
~離れて暮らす親のケアを考える会~
理事長 太田差恵子

この状態でこの介護度?

介護保険のサービスを利用するためには、役所に申請して「介護や支援が必要な状態である」と認定される必要があります。認定区分は、介護を必要とする「要介護」の場合の5段階と、日常生活に介助が必要な「要支援」の2段階の計7段階。要介護度に応じて利用できるサービスの種類や限度額などが決まります。

S美さんの母親(87)はリウマチにより、ひとりでの歩行が難しい状態です。軽度の認知症状もあります。以前は「要介護3」と認定されていましたが、なぜか前回の更新で「要介護1」となりました。「どう考えても、要介護1は軽すぎます。今後、施設入居も視野に入れているので、これじゃあ困ります」とS美さん。2015年度からは特別養護老人ホームへの入居条件が厳しくなり「要介護3以上」となります。

S美さんは「不服申し立て」をしようと考えましたが、審査結果が出るまで時間がかかることが分かりました。そこで担当のケアマネジャーに相談し「区分変更」の申請をすることに。認定後に状態が変わった場合に、次の更新を待たずに認定調査する方法です。これなら30日程で結果が出ます。S美さんは母親が生活で不自由にしていることや困っていることを具体的に書き出してみました。分かりやすくまとめて、調査の日に補足資料として渡したそうです。結果、「要介護3に戻りました」とS美さんはにっこり。

認定結果に納得できない場合は、怒ったり、頭を抱えているのではなく、S美さんのように着実に行動したいものです。

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