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離れて暮らす親のケア vol.25

NPO法人パオッコ理事長の太田差恵子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

【コラム執筆】
NPO法人パオッコ
~離れて暮らす親のケアを考える会~
理事長 太田差恵子

健診にじょうずに連れ出す方法は

介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる期間を「健康寿命」といいます。2010年の健康寿命は男性70歳、女性73歳で、同年の平均寿命は男性79歳、女性86歳と、男性で9年、女性では13年の差があることが分かります。

自分の親には、自立した暮らしを1日も長く保ってほしいというのが誰しもの切実な願いでしょう。

自立した期間を延ばすためには、食生活や運動など日々の心掛けが大切なのはもちろんですが、定期的な健診も重要です。自治体などでは、後期高齢者を対象とした健診を実施しています(無料もしくは低料金)。なかには人間ドック費用の一部を助成するところも。しかし、健診に行きたがらない親も珍しくありません。

先日、こんな女性に会いました。夫の両親は病院も健診も毛嫌いしているとのこと。そこで一芝居打ちました。「夫のからだが心配で人間ドックに行かせたいのに嫌がるんです。お義父さん、お義母さん付き合ってくださいませんか」。すると、義父母の方から息子に「私たちも行くから、一緒に行こう」と誘ってくれたのだとか。「結局、私たち夫婦と義父母の4人で人間ドックに行ってきました。ついでに脳ドックも。お金はかかりましたが、とりあえず安心できました」と女性はにっこり。他にも「75歳を過ぎたら全員『脳ドック』を受けることが決まっているのよ」と言い、親を連れ出すことに成功した体験談を聞いたこともあります。時には、嘘も方便ということでしょう。

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