かしこい患者になろう〜電話医療相談の現場から〜 By COML vol.115

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

医療者の患者対応

相 談私(49歳・女性)は、1年ぐらい前から体調を崩しがちになり、生理がかなり不順になってきました。特に動悸やほてりの症状があるので、更年期なのではないかと思い、自宅近くの婦人科クリニックに3カ月前に受診しました。初診の日に内診やエコー検査、血液検査を受け、その結果で、月1回通院して、しばらく経過観察をすることになりました。

初診と2回目の診察のときには、受付で「自動血圧計で血圧を測って、出てきた結果の紙を診察のときに先生に渡してください」と言われたので、それに従いました。

しかし、3度目の診察だった昨日は、何も言われなかったので、血圧を測らずに診察室に入りました。するとドクターからいきなり「血圧の紙は?」と言われたのです。私が「えっ!? 測っていません」と言うと、ドクターはいきなり立ちあがり、「毎回血圧は測ることになっているでしょ!! 帰りに受付に提出しておいて」と怒ったように言い、診察もないままに終わってしまいました。私はあまりの展開に驚いて、思わず「すみません」と謝って帰ってきてしまいました。もう二度とそのクリニックに行くつもりはありませんが、腹立たしい気持ちが納まりません。

コメント山口育子(COML)

最近は、ドクターをはじめとする医療者の患者対応は以前に比べて随分とていねいになってきたと思います。しかし、いまだにこのような相談が届いているのも現実です。

おそらく、この婦人科クリニックでは診察前に血圧測定を済ませ、結果を診察室に入ると同時にドクターに渡すというルールがあるのでしょう。しかし、この相談者は3回目の受診だったので、それがルール化されていることは知りませんでした。また、受付のスタッフも言い忘れたのか、もうルールを理解していると思ったのかわかりませんが、“ひとこと”の声かけが抜けた結果なのだと思います。

それにしても、いきなり怒り出されて診察もないというのはあんまりだと思います。できればクリニックに反省を促したいところですが、それを伝えるかどうかは患者さん次第です。残念ながら医療者の言動について“指導”する機関はないのが現状なのです。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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