かしこい患者になろう〜電話医療相談の現場から〜 By COML vol.110

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

オムツ代、高額過ぎでは?

相 談3カ月前、89歳の義母が自宅で転倒し、左足の大腿骨を骨折しました。入院して手術を受け、1カ月半後にはリハビリ病棟に転棟しました。転棟後の1回目の請求のときには気にならなかったのですが、先日、4月分の請求書を渡されて驚きました。オムツ代として1日1,500円の30日分、45,000円請求されていたのです。義母は今、ベッドの横のポータブルトイレで、自力で用を足しているので、オムツは念のために当てているだけです。ほとんど汚すことはありません。それなのに1日1,500円という額に納得がいかず、看護師さんに「なぜこんなに高いのですか?」と聞いてみました。すると「ランクを間違えていました。お義母さんの場合は、最も使用頻度の低いCランクなので1日1,000円でした。請求書を書き直します」と言われました。それでも、1カ月にすると30,000円です。

義母は入院前も念のためにリハビリパンツを使用していましたが、1枚100円程度でした。使用頻度が最も低いのに、なぜ1日1,000円も必要なのか聞いたところ、「交換のたびに清潔にしていますので…」と言われました。オムツ代にこんな高額な請求をされるものなのでしょうか。

コメント山口育子(COML)

介護保険による施設利用の場合は、オムツを使用しても別途オムツ代を請求されませんが、医療保険で入院している場合は、オムツ代が実費として請求されます。これは“実費”なので、医療機関によって請求額が異なるのです。電話相談で語られるオムツ代の値段は、1カ月分で20,000円~60,000円ぐらいまでと、かなり差があると実感しています。

確かに、市販のオムツの単価を考えると高額な印象は否めません。医療機関の場合、おそらく廃棄処理をする費用やオムツ交換に要する手間や清潔を保つために要する費用も加味して計算されているのでしょう。

このような実費については、請求される項目と費用をきちんと院内掲示などで明らかにしないといけないことになっています。できれば入院する前に実費で請求される内容と金額、オムツが必要であれば自宅からの持ち込みの可否やその理由も確認しておきましょう。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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