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イキイキごはん

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。

今日もいきいき!旬ごはん vol.47

味噌とゴマが香る白菜の重ね煮

鍋や煮物と、冬に大活躍の白菜。今回は和洋折衷の味噌ゴマクリームでいただきます。

白菜に含まれる主な栄養素は、腸を整える食物繊維、骨粗しょう症予防に役立つビタミンK、動脈硬化を予防する葉酸です。葉酸は胎児のすこやかな成長に欠かせない栄養素としても注目されています。

白菜はさっとゆでて、硬い芯はそぎ切りに。豚ひき肉は粘りが出るまでしっかりこねて、交互に重ねて煮込みます。

ベシャメルソースは牛乳の代わりに無調整豆乳を使用し、脂質・糖質を抑えてヘルシーに。牛乳より鉄の含有量が多いので、貧血が気になる人にもおすすめです。豆乳と煮汁を少しずつ加えて丁寧に練り混ぜ、味噌とすりゴマを加えて風味豊かに仕上げます。

副菜のこんにゃくも、食物繊維が豊富で低カロリー。意外とカルシウム豊富で、こんにゃく1枚で牛乳100cc程度に相当します。ステーキソースのコクとニンニクの香りが食欲をそそり、ごはんが進む一品です。

1人分335kcal、塩分1.0g

白菜 約300g
チキンブイヨン 250cc
豚ひき肉 250g
玉ネギ(みじん切り) 50g
ベーコン(ハーフサイズみじん切り) 2枚
パン粉 20g
チキンブイヨン 大さじ3
塩 小さじ1/6
こしょう 少々

〈ベシャメルソース〉
バター・薄力粉 各20g
無調整豆乳 150cc
味噌 大さじ1/2
白すりゴマ 小さじ1
  • 白菜を熱湯でさっとゆで、ざるに取り上げて水気を切る。鍋のサイズに合わせてカットし、芯はそぎ切りにしておく。
  • ボウルに入れた豚ひき肉を軽くほぐし、塩・こしょうを加え、粘りが出るまでこねる。
  • チキンブイヨン大さじ3を混ぜ、パン粉、玉ネギ、ベーコンの順に加えてなじませたら3等分にしておく。
  • 小鍋の底に白菜の葉と芯を敷く→肉だね→白菜→肉だねを3層重ねて、最後に白菜を乗せる。
  • チキンブイヨン250ccを注ぎ入れ、ふたをして強火で煮立ったら、弱火で30分煮込む(ソース用に煮汁を100ccほど取り出す)。
  • ベシャメルソースを作る。小鍋にバターを入れて中火にかけ、溶けたら薄力粉を一気に加えて、木べらでよく混ぜる(時々火から離す)。粉っぽさがなくなったら豆乳→❺の煮汁を少しずつ加えながら練り混ぜ、程よい硬さに仕上げ、味噌と白すりゴマを加える。
  • 重ね煮を4つに切って皿に盛り付け、❻のソースをかける。
POINT
小鍋にまず白菜の葉と芯を敷き、肉だねと白菜を交互に重ねて三層に。最後に白菜で覆うようにして、弱火でじっくり煮込みましょう。

1人分95kcal、塩分2.1g

こんにゃく 1/2枚(125g)
バター 5g
ニンニク(スライス)・ニンニク(すりおろし) 各1/2かけ
青ネギ(小口切り) 1本

A
 酒・濃口しょうゆ 各大さじ1と1/2
 みりん・砂糖 各大さじ3/4
 穀物酢 大さじ1/2
 はちみつ 小さじ1/2

白すりゴマ 小さじ1/2
  • こんにゃくを半分に切り、それぞれを半分の厚みに切る。上下の面に格子状の切り込みを入れてさらに半分に切る。ボウルに入れて塩(分量外)を適量加えて揉み、10分以上置く。
  • サッと水洗いして水気を取り、耐熱皿にペーパーを敷き、こんにゃくを並べる。上にもペーパーを1枚乗せて600Wで3分レンジにかける。
  • Aをボウルに入れて混ぜ、ニンニク(すりおろし)、白すりゴマを加える。
  • フライパンに油を引かず火にかけ、こんにゃくを並べて、裏返しながら中火で焼き、焼き色が付いてきたらバターとニンニク(スライス)を加え、フライパンを傾けて全体に絡め、香りを立たせる。
  • ❸のステーキソースも加えて、煮立たせながらこんにゃくと絡める。
  • 器に盛り付け、フライパンに残ったソースをかけ、上に青ネギを散らす。

楠本 薫

楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)

2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。

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