かしこい患者になろう〜電話医療相談の現場から〜 By COML vol.123

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

薬剤師の役割

相 談私(69歳・女性)は高血圧の持病があり、膝の関節も悪くて、アレルギーもあって鼻がすっきりしないため、内科と整形外科、耳鼻咽喉科にかかっています。すべてクリニックで、整形外科と耳鼻咽喉科は早くから院外処方でした。内科だけは院内処方だったのに、3カ月前から院外処方になりました

私の印象では、院内処方より院外処方の方が費用は高くなるように感じています。それに、それぞれのクリニックの近くにある薬局で薬を出してもらうのですが、クリニックと薬局の2カ所で待ち時間が生じます。ようやく順番が回ってきて呼ばれ、さっさと薬だけ渡してくれたらいいのに、病気のことを薬剤師に根掘り葉掘り聞かれたり、薬についても細かく確認されたりするので、とてもうっとうしいのです。

さらに、どの薬局でもお薬手帳を渡されて、必ず持ってくるように言われます。急いでいるときなど、どの薬局でもらった手帳か混乱して持って行くときに間違えそうになるなど、ややこしくてなりません。

医薬分業って煩わしいことばかりで患者にメリットがあるように思えないのですが、仕方がないのでしょうか?

コメント山口育子(COML)

薬剤師の大切な役割として、①薬剤情報提供、②薬剤服用歴管理、③疑義照会、④残薬整理・解消が挙げられます。①は薬の効能・効果、使用方法、副作用などの情報を提供すること。②は患者が使用している薬、量、副作用やアレルギー歴などを継続的に管理し、薬が重複していないかどうか、過去に副作用やアレルギーが生じた薬が出ていないかをチェックしています。そして、もし処方内容に疑問が生じれば、薬剤師から処方した医師に電話で確認をするのが③疑義照会です。また、飲み忘れなどで余っている薬はないかどうか確認し、調整してくれるのが④の役割です。

このような本来の薬剤師の役割は、複数の医療機関にかかっている場合、処方せんを1カ所に集めておかないと果たせません。できればかかりつけ薬局を決めてみましょう。それが無理でも、せめてお薬手帳は1冊に集約することが大切です。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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