かしこい患者になろう〜電話医療相談の現場から〜 By COML vol.112

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

羞恥を伴う相談ごと

相 談私(77歳・女性)は、約20年前に子宮がんの手術を受けました。手術のときには、子宮の周りのリンパ節を郭清(取り除くこと)したので、術後にリンパ浮腫が起こりました。最近の手術では、私のようなひどいリンパ浮腫が起きることは減ったそうですが、当時は子宮がんの手術を受けた人の多くが抱えていた悩みでした。いまでも弾性ストッキングをはき、マッサージを受けていますが、足が重くて、重くて……。年々、歩くことが大変になってきているのです。

ところが、2カ月前に転倒し、左足の膝の靭帯を損傷してしまいました。リンパ浮腫の関係で手術ができないので、一度だけ溜まった血を抜いてもらいましたが、強い痛みが残っています。そのため、ますます歩くことが困難になっています。夜中に尿意を催しても、トイレに間に合わず、尿を漏らすことが増えてきました。10日ほど前に風邪をひいて咳き込むのですが、その際に尿が漏れることもあります。かかりつけ医に相談したいと思うのですが、いつも診察室には看護師さんが2〜3人いるので、恥ずかしくてどうしても言い出すことができません。尿のことだから、泌尿器科を受診したほうがいいのでしょうか。

コメント山口育子(COML)

尿漏れの症状は、やはり恥ずかしさが伴いますから、できれば多くの人に知られたくない、聞かれたくないというお気持ちになるのはもっともだと思います。しかし、実際には同じ悩みを持つ人は多いと言われています。病気と関係なくても、年齢とともに筋力の低下で起きる場合もあります。とくに咳やくしゃみをしたり、急に立ち上がったり、重い物を持ったときなど、お腹に力が入ったときに尿漏れが起きるのは、女性に多い症状と言われています。年齢と関係なく、出産後に症状が出る方もいるようです。

まずはかかりつけ医に、泌尿器科受診の必要があるかどうか相談してみてください。そばにいる看護師が気になるようでしたら、症状と恥ずかしくて言い出しにくいことをメモに書いて渡してみてはいかがでしょうか。尿道の筋肉を引き締める体操もありますので、適切なアドバイスを求めることをお勧めします。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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