かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.4

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

突然、親が倒れたら・・・

相 談私(52歳・男性)が5月の連休を利用して実家に帰省していたところ、84歳の父親が体調不良を訴えました。39度に発熱し、そのうえ息苦しいと言い始めたので、救急車を呼んで病院に搬送しました。検査を受けた結果、心不全との診断でCCU(冠疾患集中治療室)に入院することになりました。

翌日、夕食後に嘔吐し、吐物に血が混じっていたためさらに詳しい検査を受けることになり、肺炎を起こしていることが分かりました。心不全よりも肺炎の治療を優先することになり、呼吸困難があるため人工呼吸器を装着することになりました。

連休が明けて私は自宅に戻り、母親から連絡を受けていますが、父は意識不明の状態になっています。もし助からないならば、以前父親は無駄な延命治療は望まないと言っていたので、人工呼吸器は外したいと思うのですが、それは認めてもらえるのでしょうか。明日から1週間、遠方への出張なので、その間に急変することがあるのかどうかも気になっています。数日前まで元気だった父親が、突然このような状態になり、戸惑っています。この先、どのような心構えをしておけばいいのか、情報がほしいのですが…。

コメント山口育子(COML)

75歳以上の後期高齢者になれば一般的に“予備能力”が少なくなり、元気だと思っていてもちょっとした状態の変化から回復がままならなくなり症状が悪化することがあります。しかし、身近な家族にとっては「この間まであんなに元気だったのに…」というギャップが受け入れられないものです。

まずは今の状態についてきちんとドクターから説明を受けた上で、今後どのような変化が考えられるのか確認しておくことが大切だと思います。また、人工呼吸器については、一般的に一度装着すると抜管するのに院内の倫理的な手続きを要することが多いので、そこはお父さんの元気なときの意思を伝え、担当医と相談しておいた方がいいと思います。その上でご家族の間で連絡を密に取りながら、さまざまな状態を想定して対応方法を決め、情報を共有しておくことが大切だと思います。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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