かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.12

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

抗がん剤がつらく、治療を迷っています

相 談私(68歳・女性)はこれまで一度も検診や人間ドックを受けたことがなかったのですが、友人に誘われて受けた半年前の乳がん検診で引っかかりました。そこで病院を受診して詳しい検査を受けた結果、乳がんだと診断されました。乳がんはかなり大きくなっていたこともあり、左の乳房を全摘しました。

術後は予防的に抗がん剤治療をした方が良いと言われ、手術3カ月後に1回目の抗がん剤治療を受けました。ところが、抗がん剤治療を受けたあとから、足から腰にかけての痛み、息苦しさ、胸の圧迫感が強く出てしまい、とても苦しい思いをしました。3週間後に2回目の抗がん剤治療予定だったのですが、私がつらさを訴えたところ、担当医に「じゃあ、2回目の治療はやめますか?」と言われたのです。私ははっきり返事ができないでいると、まずは循環器科への受診を勧められました。心電図や心エコーで異常がなかったので、今度は心療内科を受診するように言われ、抗不安薬が出されました。しかし、それもからだに合わず飲んでいない状態です。その後も医師に意思表示できず迷っています。再発は怖いし後悔したくないのですが、またあの副作用が出ると思うと結論が出せないのです。

コメント山口育子(COML)

確かに、抗がん剤治療を受けた結果、苦しい症状が生じると、副作用だと受け止めますし、「また同じ症状が出るのではないか」と治療を再開することに不安を覚えるのは当然だと思います。その後、治療予定が入っていなくて、担当医から何も聞かれていないとのことなので、もしかしたら担当医は「この患者さんは抗がん剤治療を拒否している」と受け止めていて、これだけ迷われているとは思っていない可能性があります。

そこで、まずは「結論が出せずに悩んでいるんです」という意思表示を担当医にされてはどうでしょう。患者さんの思いは、きちんと言語化しないと医師には伝わらず、理解してもらえません。初回の治療後に生じた症状についても、医師は副作用と思っているのか、どう判断しているのかも聞いてみてはどうでしょうか。その上で、よく相談して一緒に考えてもらいながら決めることが大切です。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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