かしこい患者になろう〜電話医療相談の現場から〜 By COML vol.125

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

納得がいかない治療費請求

相 談私(68歳・男性)は数カ月前から右上の親知らずの手前の歯がグラグラするようになり、食事に支障を来してきたので歯科医院を受診しました。もう20年来通っている歯科医院なのですが、今回の受診は5年ぶりでした。

X線撮影をして、詳しく口の中の診察もしてもらったのですが、歯科医から「これだけぐらついているし、この歯は抜歯したほうがいいですね」と言われ、後日、予約を取って抜歯することになりました。

予定通りに受診し、麻酔して抜歯の処置を受けたのですが、帰宅して麻酔が切れてくると、舌にグラグラする歯が当たるのです。不審に思って鏡を見てみると、なんと親知らずが抜歯されていて、問題の歯は抜かれずに残っていることがわかりました。

すぐに歯科医院に戻って話すと、歯科医は「間違って抜いてしまいました。申し訳ありません」と素直に非を認め、数日後にぐらついている歯を抜歯してくれたのですが、誤って抜歯したときの治療費を返金しないどころか、後日の抜歯も費用を請求されたのです。右上の奥歯が2本もなくなってしまい、とても不便です。こんな状況になったのに、黙って我慢するしかないのでしょうか。

コメント山口育子(COML)

「ぐらついているから抜きましょう」と歯科医が判断しておきながら、その隣の親知らずを抜歯したというのは、言い逃れのしようがないミスなのだと思います。それだけに、素直に非を認めて謝るしかなかったのでしょう。

ただ、費用については“決まり”があるわけではないので、歯科医によっては誤った抜歯の費用を返金し、問題のある抜歯の費用も請求しないという人もいるでしょうし、誤った抜歯の費用は返金するけれど、後日の抜歯は請求するという人がいるかもしれません。または、今回の歯科医のようにいずれも請求するという人もいるようです。

それについて患者さんが「納得いかない」と思う場合は、やはり直接交渉するしかありません。まずはご自身が「どうしてほしいか」を考え、それを歯科医に伝えたうえで話し合いたい旨意思表示することが大切です。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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