かしこい患者になろう〜電話医療相談の現場から〜 By COML vol.104

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

医療機関の選択に悩んでいます

相 談私(27歳・男性)は転職の際に必要だった健康診断で、尿にタンパクが出ていると指摘されました。きちんと検査を受けたほうがいいと言われたので、自宅近くの病院を受診しました。そこでは血液と尿の検査を受けたのですが、ドクターから「IGA腎症という病気かもしれません。正式に診断するには、腎生検といって、直接腎臓に針を刺して組織を採り、顕微鏡で調べる病理検査が必要です」と言われたのです。針はエコーで位置を確かめながら刺すそうですが、危険も伴うので、より大きな病院で受けるように勧められました。

生検を勧めてくれたドクターは週に一度非常勤で外来診察をしているそうで、「私がいつも勤務している病院であれば設備も整っているので、そちらで生検をしませんか」と言われました。しかし、その病院は両親がかかったことがあって、「ともかく患者対応が悪い」と聞いていました。それを思い出して即答できなくなり、「転職の関係で日程がはっきりしないので…」と保留して帰ってきました。できれば別の病院で生検を受けたいのですが…。そのドクターは感じのいい人だったので、気分を害するようなことは言いたくないという思いもあって困っています。

コメント山口育子(COML)

別の病院でさらに詳しい検査を提案され、紹介先として挙がった名前が評判のよくない病院であれば、戸惑われたことと思います。ただ、ご両親が快く思わない経験をされたのがいつで、どのようなことだったのか、具体的なことを聞いて、改めて判断しても遅くないのではないでしょうか。もし時間に余裕があるのであれば、紹介される前に一度その病院を訪ねて、どのような雰囲気の病院なのか、ご自身で見てくることも可能だと思います。別の病院に行くということは、新たなドクターとの出会いも関係づくりもイチからやり直しです。今回診てくれたドクターの感じがよく、そのドクターが継続して生検してくれるのであれば、あなたにとって何より安心なのではないでしょうか。

もちろん、どの医療機関を選ぶのかは、患者の自由です。冷静に考え、確認し、選ばれることをお勧めします。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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