かしこい患者になろう〜電話医療相談の現場から〜 By COML vol.124

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

手術の説明を求めよう

相 談私(56歳・女性)は先天的に尿管が狭いという尿管狭窄症で、30歳代のときに1回、40歳代で3回、50歳代になってからはほぼ毎年、腎盂腎炎を起こしています。最近ではドクターから「そろそろ手術が必要ですね」と言われるようになりました。

先日、また腎盂腎炎になり、約10日間入院しました。「このまま手術をしましょうか」とも言われましたが、その病院で手術を受ける決心がつかず、手術は先に延ばしてもらって退院してきました。

私が迷っているのは、その病院では尿管狭窄症の手術経験がないようだからなのです。それに、ドクターは「手術をするなら開腹手術」とずっと言ってきたのに、今回の入院の際には「腹腔鏡下でしましょうか」と言い出しました。開腹手術をしたこともないのに、腹腔鏡手術だなんて、何か練習台にさせられるのではないかと思うと、とても身を委ねる気持ちにはなれません。

別の病気ですが、母が安易に受けた手術で何度も再手術を繰り返し、ひどい癒着に悩む姿を長年見てきました。あのような経験だけは避けたいと思っています。納得して手術を受けるにはどうすればいいのでしょうか。

コメント山口育子(COML)

どれだけ手術件数が多い医療機関や何例も手術を手がけてきたドクターだとしても、医療に“万全”ということはありませんので、事前に完璧を求めることはできません。でもやはり、十分に納得できる情報を集めたうえで治療を受ける必要はあると思います。

まずはいまのドクターにもう少し詳しく手術の方法や開腹手術と腹腔鏡手術のそれぞれの長所短所、開腹手術より腹腔鏡手術を勧めるように変化した理由などについて説明を求めてみてはいかがでしょうか。

そのうえで、セカンドオピニオンとして別の医療機関の専門家の意見を求めるのも一つの方法だと思います。セカンドオピニオンを受けるにあたって、まず大切なことはしっかりとファーストオピニオンを聴いておくということです。そうでないと、セカンドオピニオンを受けたときに比較、検討をすることが十分できないからです。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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