かしこい患者になろう〜電話医療相談の現場から〜 By COML vol.102

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

医師の説明に不安、モヤモヤ…

相 談私(72歳・男性)は、5年前に心臓バイパス手術を受けました。それ以来、定期的に受診しているのですが、年に一度は負荷心筋シンチという検査を受けています。この検査は、心臓に負担がかかった状態の時でも心筋に血液が流れているかどうかを調べる検査だそうです。そのため、心拍数を上げるために運動させられるので、体力的にきついのです。医師は「きちんと状態を確認しながら検査するので大丈夫」と言いますが、医学的に大丈夫でも、私自身が辛いことに変わりありません。それに、放射性物質を注射してカメラで撮影するので、被爆も気になります。このような検査を今後もずっと続けて行くのかと思うとうんざりします。

また、コレステロール値を下げる薬が処方されているのですが、この薬を使うようになってから、体がだるくて仕方ありません。しかし、医師は「この薬を止めると、血管が詰まりやすくなりますが、どちらを取りますか」と言うので、やむなく飲み続けています。信頼している医師ではありますが、質問してもあまりていねいに詳しく説明してくれないので、受診のたびにモヤモヤした気持ちになって困っています。

コメント山口育子(COML)

たとえ年に一度の検査でも、いつまで続くか期限がわからなければ、精神的にも負担になるものです。また、体のだるさは日々の生活に密接に影響を及ぼしますから、薬も十分に納得したうえで服用したいものです。

負荷心筋シンチについては、医師に具体的に「心臓バイパス手術を受けた場合、術後、何年ぐらい検査の必要があるのですか」「どのような状態になれば、検査が必要なくなるのですか」と質問してみてはどうでしょうか。もし、今後も毎年必要ということであれば、負荷をかける方法も運動だけではなく、薬剤という手段があるようですから、「運動するのは辛いので、何かほかに方法はないですか」と聞いてみるのも一案かと思います。

コレステロール値を下げる薬も、同じ効能の別の薬はないか尋ねてみてはどうでしょう。「私に合う薬を一緒に探してください」と相談するように伝えることも大切です。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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