かしこい患者になろう〜電話医療相談の現場から〜 By COML vol.132

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

処方薬の使用期限はどれくらい?

相 談私(68歳・女性)は、不安症で心療内科クリニックにかかり、高血圧症と糖尿病は別の内科クリニックにかかっています。心療内科では抗不安薬と睡眠導入剤の2種類、内科では4種類の薬が出されていて、いずれも院外処方なのでそれぞれのクリニックの近くにある薬局で薬を受け取っています。

どうしても飲み忘れてしまうことがあり、先日気がついたら随分薬がたまっていました。先生にきちんと飲んでいないと言うのは叱られてしまいそうですし、いい加減な患者と思われるのも嫌なので、名前を名乗らず薬局に電話をかけて、「何カ月ぐらい前の薬ならいまも飲めますか?」と尋ねてみました。すると、「一概に言えませんので、それぞれの薬についてお調べしますので、持ってきてください」と言われました。

持って行ったら、私がきちんと飲んでいないことがバレてしまいます。それに、持って行って全部「使えません」と回収されてしまったら、手元に薬が残りません。とくに、抗不安薬と睡眠導入剤は少し余分に持っていた方が安心なので、手元に残しておきたいのです。自分で判断できる方法は何かないのでしょうか。

コメント山口育子(COML)

やはり薬のことは専門家である薬剤師に相談することが大切です。薬剤師にはさまざまな役割がありますが、とくに患者さんに知っておいていただきたい役割が4つあります。①薬剤情報提供、②薬剤服用歴管理、③疑義照会、④残薬整理です。①は法律上の義務として薬剤師に課せられています。②は患者さんの薬の履歴や副作用・アレルギーの発現状況、服薬状態などを記録して保存し、他の医療機関との重複投薬がないか、過去に副作用やアレルギーが生じた薬が処方されていないかなど目を光らせています。もし何か問題があれば③で処方医に問い合わせます。そして④も大切な薬剤師の役割なのです。残っているからと言って叱られることはありませんから、まずは持参して希望も伝えたうえで相談してみましょう。そして、できればかかりつけ薬局を1カ所にまとめるか、少なくともお薬手帳は1冊にすることが大切です。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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