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離れて暮らす親のケア vol.16

NPO法人パオッコ理事長の太田差恵子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

【コラム執筆】
NPO法人パオッコ
~離れて暮らす親のケアを考える会~
理事長 太田差恵子

親のお隣さんは頼りになる存在

親と遠く離れて暮らしていると、すぐに様子を見に駆けつけることができないため、不安に陥ることがあります。

Fさん(50代・女性)の母親は実家でひとり暮らしをしています。あるとき、何度電話をしても通話中のままで電話がつながらないことがありました。

「ひとりで倒れていたら、どうしよう」。Fさんは心配に…。

夜の9時を過ぎても電話がつながらないため、実家のお隣さんに電話し、様子を伺って欲しいとお願いしました。このような事態も想定し、年に2度帰省する際は、お茶菓子を持ってのあいさつを欠かさないようにしていました。お隣さんが実家を訪ねてくれて、受話器が上がったままになっていたことが判明。Fさんは胸をなでおろしました。

Fさんは、お隣さんの他、近所の民生委員にも挨拶するようにしています。1年ほど前には、民生委員から「お宅に屋根の修繕工事が入っているが、聞いていますか」と問い合わせの電話が掛かってきたことがあります。悪質訪問業者が多いことから民生委員が気にとめてくれたのです。Fさんは、実家から車で1時間ほどのところに暮らす兄に相談。翌日、兄が実家へ行ったところ、不要な屋根工事がなされていることが発覚。消費生活センターに相談してクーリングオフの手続きを行い、事なきをえました。

地域の人々は、「お節介になっては…」と向こうから手を差し伸べることを控えていることもあります。子の側から「何かのときはよろしくお願いします」と声掛けをしておきたいものです。

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