かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.9

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

エステの失敗どこまで保障?

相 談私(34歳・女性)は2年前に、あるエステサロンで「毛穴すっきりコース」のエステティック(美容術)を受けました。それはビタミンCのクリームを皮膚にすりこみ、レーザーを当てるという方法です。ところが、5回目のときにスタッフがクリームを塗り忘れ、レーザーの器具を押し当てたのです。その結果、顔全体が赤くなってしまって問題になり、店長が謝罪をして「ともかく様子をみてください」と言われました。ところが、夜には発熱し、鼻の毛穴を重点的に受けていたからか鼻が痛み始めてしまったのです。

そこで翌日エステサロンに行き、店長と会って症状の変化を伝えました。すると大学病院の皮膚科を紹介されたのです。受診した結果、皮膚が傷んでいると言われ、ビタミン剤と神経を修復する薬を処方され、現在も3カ月ごとに受診しています。

痛みと赤味は早い段階で治まったのですが、鼻や頬にしびれが残っているのです。臭覚や味覚も落ちていて、耳鼻咽喉科も受診しています。ところが、エステサロンでは耳鼻咽喉科にかかっている医療費を負担してくれません。どうすれば症状について全面的に非を認めてくれるのでしょうか。

コメント山口育子(COML)

相談者の話を詳しく伺うと、エステサロンでは臭覚と味覚の異常については相談者の言いがかりと受け止めているようで、「そこまでは面倒をみることはできません」と言われたそうです。さらに、耳鼻咽喉科にかかり続けているけれど、臭覚と味覚の異常の原因や程度について詳しく説明を受けたことはないとのことでした。

そのため、まずは耳鼻咽喉科で臭覚や味覚がどの程度落ちているのか、その原因は何だと考えられるのか、今後どこまで改善することが期待できるのかなど、しっかりと説明を受けることが大切だと思います。誤ったエステティックによって臭覚や味覚の異常が生じた可能性があると医学的にいえるのならば、診断書も書いてもらえるでしょう。エステサロンと交渉するにしても、ある程度そのような根拠を示すことが必要になってくると思います。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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