かしこい患者になろう〜電話医療相談の現場から〜 By COML vol.140

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

生活重視の治療を受けたい

相 談68歳の妻が歯の具合が悪くて歯科医院を受診しました。初めて行った歯科医院だったのですが、奥歯の2本をブリッジにする必要があると言われたそうです。そこで「ブリッジの材料は保険と自費のどちらがいいですか?」と聞かれたため、「長持ちするのはどちらですか?」と質問したら、「それは間違いなく自費の材料です」と自信に満ちた表情で言われたため、思わず「自費の材料でお願いします」と答えたそうです。

今日2回目の受診日だったのですが、帰宅した妻が「治療台に座るなり、『ブリッジはオールセラミックで52万円になります』と言われた」と言います。もっと詳しい材料の説明や治療計画、医療費の内訳はどうなっているのか私が問いただすと、「費用以外の説明は一切なかった」と言うのです。

私はこれまで自費で歯科治療を受けたことがないので、相場がわかりません。でも感覚的にたった2本の奥歯をブリッジにするのに、52万円もかかるのだろうかと疑問なのです。一般的に、この費用は妥当なのでしょうか。それに、これほど高額な治療にもかかわらず、費用のことも口頭のみで、詳しい内訳や契約書を交わさないことにも納得がいきません。

コメント山口育子(COML)

示された費用が高額だと感じるか、低額だと感じるかは、非常に個人差のある問題です。保険であれば歯科報酬に基づいて計算されるので、その内訳が妥当かどうかで判断できますが、自費の場合はそもそも基準があるわけではありません。自費というのは、その歯科医院が自由に提示していい額になりますので、「相場」というものは存在しないのです。材料は専門家の間の「相場」はあるかもしれませんが、技術料という目に見えないものについては、何かの基準ではかりようがありません。それだけに、自費で示された額に納得して同意するか否かが大切であって、高すぎると苦情を言うことはできないのです。

ただ、ご指摘のように高額な費用を支払うわけですから、契約はきちんとしておくことが大切だと思います。歯科医院から積極的に治療計画や医療費の内訳、契約書の提示がなければ患者さんから求めてもいいと思います。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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