イキイキごはん
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師の堀 知佐子先生がご紹介します。

3月3日はひな祭り。正式には「上巳の節句」といいます。ひなあられやひし餅と一緒に食べられるのがちらし寿司で、おせちと同じようにエビやレンコンなどの縁起物を盛り付けます。今回のちらし寿司のすし飯には、高野豆腐・干ししいたけ・レンコンをさっと煮て混ぜました。刻んだ具材を全て1つの鍋に入れて煮詰め、下味を付けてからご飯に混ぜると、簡単でうま味のあるすし飯になります。
上に飾る錦糸卵はなるべく薄く、細く切るとふわふわになり、エビはゆで汁に入れたまま冷ますとしっとりします。少しの工夫でおいしさはUP! 彩りの良い、華やかなちらし寿司が手間なく作れます。
ひな祭りのお吸い物はハマグリが定番ですが、今回はアサリの潮汁を合わせました。砂抜きをしても砂が残るため、必ずだし汁はペーパーなどでこしてください。春の香りのウドと木の芽が季節感を出します。
1人分53kcal、塩分1.8g

- 鍋にアサリとⒶを入れて火にかける。
- 沸騰したらあくを取りながら口の開いたアサリから取り出す。
- だし汁をキッチンペーパーでこし、鍋に戻して火にかける。
- 沸騰したら火を弱め、ウド・しょうゆを入れアサリを戻す。再度沸いたら器によそい、三つ葉・木の芽を飾る。
1人分397kcal、塩分1.8g (全量で1587kcal、塩分7.0g)

- ご飯を炊き、寿司酢をかけて全体に混ぜる。
- 水戻しした干ししいたけと高野豆腐は水気を切り、細かく刻む。
- 鍋にだし汁と[2]、レンコンを入れて火にかけ、しょうゆを入れ水分がなくなるまで煮て、冷ます。
- [1]のすし飯に[3]をよく混ぜる。
- 卵に塩を入れて薄焼き卵を作り、細く刻む。
- 水・酒を入れた鍋を火にかけ、沸騰したら殻つきのままエビを入れ2分ゆでる。冷めたら殻をむく。
- 絹さやは筋を取り、ゆでて半分に切る。
- 皿にすし飯を盛り付け、具材を飾る。
管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師。日本抗加齢医学会正会員。調理指導師協会会長。京料亭「菊乃井」を運営する株式会社菊の井・常務。また東京・千駄ヶ谷のレストラン「ル・リール」のオーナー兼シェフ。 調理師専門学校の講師を経て、大手食品会社、飲食店・中食事業のメニューアドバイスや食生活全般における指導・顧問などで活躍。著書に「毎日おいしいアンチエイジングクッキング 素材選びと調理法」(講談社)など。