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感染症予防、身近なところから始めよう!それがワタシのたいさく

感染症の予防は、身近なところから。手洗いや消毒、これから流行しそうな感染症への効果的な対策などをわかりやすくご紹介します。

感染経路のリスク対策を

1時間でこんなに顔を触っている! 目3回 鼻3回 口4回

ウイルスの感染経路としては咳やくしゃみなどの飛沫感染のほか、接触感染に注意が必要です。

人は無意識に、1時間で平均23回も顔を触り、しかもそのうち感染リスクの高い目、鼻、口などの粘膜が44%を占めています!
ウイルスのついた手で粘膜を触らないよう、こまめに手を洗いましょう!

感染症予防の第一歩は手洗い

いろいろなところを触る手には、たくさんのウイルスが付着します。「ただいま」の後だけでなく、頻繁に、ていねいに手を洗うことが大切です。流水で洗えない場合、アルコール除菌を活用しましょう。

水とハンドソープでこんなにウイルスが減少
手洗いの方法 残存ウイルス数(残存率)
手洗いなし 約100万個
流水で15秒手洗い 約1万個(約1%)
ハンドソープで10秒または30秒もみ洗い流水で15秒すすぎ 数百個(約0.01%)
ハンドソープで60秒もみ洗い流水で15秒すすぎ 数十個(約0.001%)
ハンドソープで10秒もみ洗いと流水で15秒すすぎを2回繰り返す 約数個(約0.0001%)

出典:森功次他:感染症学雑誌、80:496-500,2006
http://journal.kansensho.or.jp/Disp?pdf=0800050496.pdf

手洗いの5つのタイミング

外から帰った時、咳やくしゃみ、鼻をかんだ時、病気の人のケアをした時などには必ず手を洗いましょう。またせっかく手を洗っても、その手で無意識のうちに触るスマホ、タブレットにウイルスが付着している危険があります。食事中の“ながらスマホ”はやめましょう。

  • 公共の場所から
    帰った時
  • 咳やくしゃみ、
    鼻をかんだ時
  • ご飯を食べる時
    食べた時
  • 病気の人の
    ケアをした時
  • 外にあるものやスマホ
    などを触った時

マスク着用で飛沫の飛散を防ぐ

理化学研究所はマスクによる飛沫の飛散防止効果などをスーパーコンピューター「富岳」で計算した結果を公表しました。内容は、不織布やポリエステル、綿のマスクを着用した人が、咳をした場合を想定したシミュレーション(模擬実験)をしたものです。

その結果、マスクを着用することで飛沫の飛散を制限できることがわかりました。
素材別では、「不織布」が最も飛散防止効果が高く、次に「ポリエステル」、「綿」という結果になりました。
綿のマスクでも約8割の飛沫の飛散を防ぐことができるので、感染対策に有効だとしています。
マスクの着用は「周りにうつさない」ために重要な感染症対策です。

飛沫の飛散防止効果のあるマスクの素材は
不織布 > ポリエステル > 綿
綿でも約8割の飛沫の飛散を防げる!

理化学研究所が発表した詳しい動画はこちら 出典:YouTube 理研チャンネル

家庭でも実践!身近なもので消毒を

食器・手すり・ドアノブなどにはウイルスが付着する可能性があるため、接触感染の危険があります。これらの消毒には、アルコールよりも熱水や0.05%に薄めた塩素系漂白剤および有効な界面活性剤が含まれる、用途に合わせた家庭用洗剤が有効です。こまめな消毒を実践しましょう。

身近なものの消毒には、台所まわり用、家具用、お風呂用など、用途にあった「住宅・家具用洗剤」※を使いますが、台所用洗剤で代用することもできます。

※「住宅・家具用洗剤」を使用する場合は、製品に記載された使用方法どおりに使用してください。

  • 熱水を使って消毒

    食器や箸は80℃の熱水に10分間さらすと消毒できます。

  • 塩素系漂白剤を使って消毒

    濃度0.05%に薄めた塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)で拭くと消毒できます。

    • ※作り置きはせず、溶液はその都度作りましょう。
    • ※目や肌への影響があり取り扱いには十分注意が必要です。
    • ※必ず製品の注意事項をご確認ください。
    • ※金属は腐食することがあります。
  • 家庭用洗剤を使って消毒

    有効な界面活性剤が含まれる台所用洗剤など家庭用洗剤を使っても消毒できます。

台所用洗剤で代用する方法
  • (1)洗剤うすめ液を作る

    たらいや洗面器などに500mlの水をはり、台所用洗剤*を小さじ1杯(5g)入れて軽く混ぜ合わせる(食洗器用洗剤ではなく、スポンジなどにつけて使う洗剤です。有効な界面活性剤が使われているかはこちらで確認できます。随時更新されます)。

  • (2)対象の表面を拭き取る

    キッチンペーパーや布などに(1)で作っ た溶液をしみこませて、液がたれないように絞る。汚れやウイルスを広げないように、一方向に拭き取る。

  • (3)水拭きする

    洗剤で拭いてから5分程度経ったら、キッチンペーパーや布などで水拭きして洗剤を拭き取る。とくに、プラスチック部分は放置すると傷むことがあるので必ず水拭きする。

  • (4)から拭きする

    最後にキッチンペーパーなどでから拭きする。

出典:厚生労働省HPより
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00094.html#yobou

冬に流行しやすい感染症に対策を

寒さが厳しくなり乾燥が続くと、新型コロナウイルス感染症ばかりでなく、風邪やインフルエンザ、感染性胃腸炎、RSウイルス、溶連菌感染症など、ウイルスや細菌を原因とする感染症が流行しやすくなります。とくに発熱を伴う感染症は、新型コロナウイルス感染症と区別がつきにくく、大きな不安が伴います。以下の症状が出たら、かかりつけ医などに相談しましょう。

感染予防の基本は、こまめな手洗いです。
手洗いを徹底した上で、冬に流行しやすい感染症に注意しましょう。

感染症名 感染
経路
症状と特徴 治療薬 ワク
チン
予防対策
新型コロナウイルス感染症 飛沫
接触
  • ・発熱、咳、倦怠感を訴える人が多い
  • ・結膜炎、味覚または嗅覚の消失が見られる場合あり
  • ・重症化は、普通の風邪症状から5~7日程度で症状が急速に悪化、肺炎に至る(重症化するかどうかは初期症状からは判別困難)
なし
(既存薬の転用)
なし
  • ・十分な休養とバランスの取れた栄養摂取
  • ・「3蜜」回避
  • ・ソーシャルディスタンスの確保
インフルエンザ 飛沫
接触
  • ・38℃以上の発熱
  • ・頭痛、関節痛、筋肉痛、全身の倦怠感、のどの痛み、鼻汁、咳
あり あり
  • ・適度な保湿
  • ・十分な休養とバランスの取れた栄養摂取
  • ・人混みへの外出を控える
感染性胃腸炎
(ノロウイルス)
空気
飛沫
接触
経口
  • ・吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、軽度の発熱
  • ・1~2日症状が続いた後、回復
なし
(対症療法のみ)
なし
  • ・加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱
  • ・調理場や調理器具、共有で使用する場所の除菌・消毒
  • ・吐しゃ物や糞便、乳児や高齢者のオムツは除菌・消毒し密閉する。処理には使い捨ての手袋などを使う
感染性胃腸炎
(ロタウイルス)
接触
経口
  • ・下痢(血便、粘血便は伴わない)、吐き気、嘔吐、発熱、腹痛など
  • ・通常1~2週間で自然に治癒
  • ・乳幼児が主に感染
なし
(対症療法のみ)
あり
  • ・吐しゃ物やオムツの適切な処理
  • ・汚染された衣類等の次亜塩素酸などによる消毒

※令和2年10月より、乳幼児のロタワクチンの予防接種は定期接種(令和2年8月1日以降に生まれた0歳児が対象)

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症) 飛沫
接触
  • ・発熱・のどの痛み・腹痛・発疹・苺舌・吐き気
  • ・乳幼児では咽頭炎
  • ・その他、年長児や成人では扁桃炎、全身症状(猩紅熱)、気管支炎、発疹を伴うことあり
  • ・咳や鼻水はなし
あり なし
  • ・患者との濃厚接触を避ける
  • ・タオルなどの共用を避ける
RSウイルス感染症 飛沫
接触
  • ・発熱、鼻汁などの症状が数日継続
  • ・重傷だと咳がひどくなり、喘鳴や呼吸困難などの症状が出現
  • ・0歳児と1歳児を中心に発症
  • ・高齢者が発症すると、急性の下気道疾患の原因となり、重症化するおそれも
なし
(対症療法のみ)
なし
  • ・手に触れる物をアルコールや次亜塩素酸で消毒

参考:厚生労働省/国立感染症研究所HP

10月は健康強調月間

新型コロナウイルスと共存するための「新しい生活様式」が示され、私たちの生活は一変しました。感染症もさることながら、新たな生活習慣病のリスクが懸念されます。
本サイト「健康強調月間」コーナーでは、今年度の健康強調月間についてご紹介していますので、ぜひご覧ください。

  • 健康強調月間ポスター

    2020年度 健康強調月間PRポスター

  • 健康強調月間ポスター

    2020年度 年間使用ポスター