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イキイキごはん

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、料理研究家・川上文代先生がご紹介します。

からだへのおもいやり 健康向上!旬ごはん vol.27

疲れ目も撃退!うなぎパワーでイキイキ元気

昔から滋養強壮に良いとされるうなぎは、土用の丑の日に夏バテ防止でよく食べますが、ビタミンAを豊富に含み、目の働きを良くします。スマホやパソコンの使いすぎで目が乾いたり、疲れたりしていませんか? そんなときにはうなぎ料理で目をイキイキさせましょう。

うなぎは丼だけではなく、茶わん蒸しやきゅうりとの和え物、う巻きなど、さまざまな料理に使えます。私の実家では蒲焼きを冷凍庫にストックしていて、小腹がすいたときにはさっと温めてご飯にのせて食べたり、料理に加えたりと重宝していました。今回紹介しているいなり寿司のトッピングに合わせると、疲労回復に役立つ酢と栄養豊富なうなぎが相まって効果倍増です!

すっきりしない梅雨空でも、うなぎを食べて元気いっぱいに過ごしましょう!

1人分203kcal、塩分1.7g、ビタミンA(レチノール当量)559μg

卵・・・2個
えび・・・2尾
うなぎの蒲焼き・・・1/2枚
えのき茸(長さ2cmに切る)・・・40g
三つ葉・・・少々
Ⓐ だし汁	240ml
  みりん	小さじ1
  薄口しょうゆ	小さじ1
  塩	少々
Ⓑ 酒	小さじ1/2
  薄口しょうゆ	小さじ1/2
  • えびは背わたを取り、尾から一節を残して殻をむきⒷをからめて軽く揉み込む。うなぎは7㎜幅に切る。
  • ボウルに卵を入れて溶きほぐし、Ⓐを加えて混ぜてザルでこし、えのき茸とうなぎを入れる。
    ※トッピング用にうなぎは4切れ残す。
  • 器に②を注いで蒸気の上がった蒸し器に入れ、中火で2〜3分蒸す。表面が白っぽくなったら弱火にして約10分蒸し、えびとうなぎをのせて、さらに4〜5分蒸す。
  • 竹串で刺して透明な汁が出たらOK。仕上げに三つ葉をのせる。

1人分545kcal、塩分3.4g

ご飯・・・330g(米1合分)
寿司酢
 酢・・・大さじ2
 砂糖・・・大さじ1
 塩・・・小さじ1/4
油あげ	3枚
Ⓐ(煮汁)
 水・・・1カップ
 砂糖・・・大さじ1と1/2
 しょうゆ・・・大さじ1と1/2
トッピング
[洋風:写真左] カマンベールチーズ、プチトマト、ブラックオリーブ、イタリアンパセリ
[和風:写真中] 焼き魚、いくら、しそ、黒ごま、木の芽
[中華風:写真右]コーン、インゲン、ザーサイ、長ねぎ、ごま油、糸唐辛子
  • 油あげは半分に切って口を開く。鍋にⒶを入れて煮立たせ、油あげを加えて煮含ませたら冷ましておく。
  • 飯台またはバットにご飯を入れ、寿司酢を全体にかけたら切るようにして混ぜ合わせ、寿司飯を作る。
  • ①の油あげの半分は口を内側に折り、残りの油あげは裏返して寿司飯を詰める。それぞれにトッピングして、できあがり。
おいしい
寿司飯作りの
3つのポイント
①ご飯は熱々の状態で!【最大ポイント】
 冷めたご飯は、水分を吸収しません。
②飯台(すし桶)か平たい容器で混ぜる!
 蒸気がこもらず、余分な水分がしっかり飛びます。
③あおぎながら混ぜるのは、御法度!
 混ぜる→あおぐ(冷ます)→上下をひっくり返す→さらにあおぐ
 ⇒べたつかない、おいしい寿司飯の完成!

栄養計算・高中智恵子

川上 文代

川上 文代

辻調理師専門学校卒業後、同校職員として12年間勤務。その間、フランスのリヨン校勤務、3つ星レストラン“ジョルジュブラン”での研修などを経験する。1996年渋谷に開設した「デリス・ド・キュイエール 川上文代料理教室」を拠点に、講演、雑誌、新聞などで活躍中。http://www.delice-dc.com/

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