イキイキごはん
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、料理研究家・川上文代先生がご紹介します。

昔から滋養強壮に良いとされるうなぎは、土用の丑の日に夏バテ防止でよく食べますが、ビタミンAを豊富に含み、目の働きを良くします。スマホやパソコンの使いすぎで目が乾いたり、疲れたりしていませんか? そんなときにはうなぎ料理で目をイキイキさせましょう。
うなぎは丼だけではなく、茶わん蒸しやきゅうりとの和え物、う巻きなど、さまざまな料理に使えます。私の実家では蒲焼きを冷凍庫にストックしていて、小腹がすいたときにはさっと温めてご飯にのせて食べたり、料理に加えたりと重宝していました。今回紹介しているいなり寿司のトッピングに合わせると、疲労回復に役立つ酢と栄養豊富なうなぎが相まって効果倍増です!
すっきりしない梅雨空でも、うなぎを食べて元気いっぱいに過ごしましょう!
1人分203kcal、塩分1.7g、ビタミンA(レチノール当量)559μg

- えびは背わたを取り、尾から一節を残して殻をむきⒷをからめて軽く揉み込む。うなぎは7㎜幅に切る。
- ボウルに卵を入れて溶きほぐし、Ⓐを加えて混ぜてザルでこし、えのき茸とうなぎを入れる。
※トッピング用にうなぎは4切れ残す。 - 器に②を注いで蒸気の上がった蒸し器に入れ、中火で2〜3分蒸す。表面が白っぽくなったら弱火にして約10分蒸し、えびとうなぎをのせて、さらに4〜5分蒸す。
- 竹串で刺して透明な汁が出たらOK。仕上げに三つ葉をのせる。
1人分545kcal、塩分3.4g
![ご飯・・・330g(米1合分)
寿司酢
酢・・・大さじ2
砂糖・・・大さじ1
塩・・・小さじ1/4
油あげ 3枚
Ⓐ(煮汁)
水・・・1カップ
砂糖・・・大さじ1と1/2
しょうゆ・・・大さじ1と1/2
トッピング
[洋風:写真左] カマンベールチーズ、プチトマト、ブラックオリーブ、イタリアンパセリ
[和風:写真中] 焼き魚、いくら、しそ、黒ごま、木の芽
[中華風:写真右]コーン、インゲン、ザーサイ、長ねぎ、ごま油、糸唐辛子](/health-column/cooking_shunmenu/images/vol_27/recipe_02.gif)
- 油あげは半分に切って口を開く。鍋にⒶを入れて煮立たせ、油あげを加えて煮含ませたら冷ましておく。
- 飯台またはバットにご飯を入れ、寿司酢を全体にかけたら切るようにして混ぜ合わせ、寿司飯を作る。
- ①の油あげの半分は口を内側に折り、残りの油あげは裏返して寿司飯を詰める。それぞれにトッピングして、できあがり。
- おいしい
寿司飯作りの
3つのポイント ①ご飯は熱々の状態で!【最大ポイント】
冷めたご飯は、水分を吸収しません。
②飯台(すし桶)か平たい容器で混ぜる!
蒸気がこもらず、余分な水分がしっかり飛びます。
③あおぎながら混ぜるのは、御法度!
混ぜる→あおぐ(冷ます)→上下をひっくり返す→さらにあおぐ
⇒べたつかない、おいしい寿司飯の完成!
栄養計算・高中智恵子
辻調理師専門学校卒業後、同校職員として12年間勤務。その間、フランスのリヨン校勤務、3つ星レストラン“ジョルジュブラン”での研修などを経験する。1996年渋谷に開設した「デリス・ド・キュイエール 川上文代料理教室」を拠点に、講演、雑誌、新聞などで活躍中。http://www.delice-dc.com/