イキイキごはん
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、料理研究家・川上文代先生がご紹介します。

新生活から1カ月、新しい環境には慣れましたでしょうか。なんだか心が沈みがち…そんなときにも、食から元気に! お肉などをモリモリ食べられない時には、ヨーグルトやフルーツなどでさっぱりした料理はいかがでしょう。酸味が苦手な方は、はちみつで甘みをつけてまろやかにするとOK。
今回はセロリを加え、さわやかで色あざやかな「カラフルなフルーツサラダ」をご紹介。くせのあるセロリですが、塩をしてしばらく置くと、歯ごたえは残してしんなりし、余分な水分と青臭さが抜けて、食べやすくなります。
5月はいちごを筆頭に、かんきつ類のデコポンや甘夏がおいしい季節。旬の果物に、ねっとりとして栄養価の高いバナナをプラスすると、食感もおいしいサラダのできあがりです。6月にはサクランボ、夏は桃を加えるなど、季節ごとに楽しんでくださいね。
1人分224kcal、塩分0.4g

- セロリは筋を取り、厚さ8㎜の斜め切りにして塩をまぶし、しんなりさせる。
- バナナは1cm幅に切る。いちごはへたをとり、かんきつ類は果肉を取りだし、お好みの大きさに切る。
- キッチンペーパーで水分を取ったセロリと②をはちみつで和え、ヨーグルトを入れた器に盛りつける。
- セロリの
筋のとり方 切り口の端を少し包丁にひっかけ、上から根の方に向かって筋をひきます。セロリの色が濃く、青臭い場合は、全体を軽くむくとよいでしょう。
1人分475kcal、塩分2.1g

- 牛乳、卵、塩、こしょうを混ぜ、バゲットを30分浸す。途中で上下を返す。
- アスパラガスは、はかまを取り、薄皮をむく。
- フライパンにバターを熱し、①を両面焼いて取り出し、180度のオーブンで約10分ふっくら焼く。
★オーブンに入れるのは大変・・・という場合は、蓋をして、弱火でゆっくり焼いてください。 - ベーコンとアスパラガス、トマトは、フライパンで焼いて、塩、こしょうをふり、フレンチトーストとともに皿に盛りつける。
- ここが
ポイント! バゲット(またはパン)を卵液にじっくり浸し、中までしみ込ませて焼くと、中はしっとり、表面はカリッと香ばしく仕上がり、なんとも言えない食感に! 前日から浸しておくと翌朝ラクですが、浸し忘れてしまった場合は、卵液に漬けたパンを軽く手で上下させ、何度か押さえると早くしみ込みます。
What’s「フレンチトースト」
フレンチトーストは、フランス語で「パン・ペルデュ」といい、甘いものと塩気のものがあります。今回は朝食用に、卵と牛乳を塩、こしょうで調味しました。硬くなったバゲットも、おいしく変身しますよ。
辻調理師専門学校卒業後、同校職員として12年間勤務。その間、フランスのリヨン校勤務、3つ星レストラン“ジョルジュブラン”での研修などを経験する。1996年渋谷に開設した「デリス・ド・キュイエール 川上文代料理教室」を拠点に、講演、雑誌、新聞などで活躍中。http://www.delice-dc.com/