イキイキごはん
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、料理研究家・川上文代先生がご紹介します。

今回のレシピで使用した鍋は、日本の土鍋と、フランスのホーロー鋳物鍋です。意外と知られていませんが、どちらの鍋もガス火だけでなく、他の熱源も対応できるんです!
高温で焼かれている土鍋は、オーブンや電子レンジにもかけられ、遠赤外線効果でふっくらおいしく仕上がります。また、鋳物鍋はオーブンやIHにも対応し、重い蓋をすれば、お肉なども柔らかくジューシーに火を通す事ができます。どちらもオーブンに入れられるので、鍋の残り物にホワイトソースやチーズなどをかけて、グラタンにすることもできますよ。再度使用説明書を読んで、お持ちの鍋がどんな熱源対応か確認してみると、料理の幅も広がることと思います。
土鍋は冬しか使わないという方も多いかもしれませんが、1年を通していろいろな料理に活用できます。鍋に厚みがあるため、保温効果が高く、蓋をしておくと料理も冷めにくいのが特徴です。一度沸騰したら蓋をして火を止め、そのまま置いておくと余熱で火が通り、節約にもつながります。また、ゆっくり冷めていくので、食材に味がじんわりしみ込み、煮崩れることなく料理がおいしく仕上がります。
寒い冬に家族や友達と鍋を囲めば、会話も弾み、また室内も暖まって心身ともにホカホカです。新年も鍋料理で楽しいひとときを。
2015年もよろしくお願いいたします。

- パプリカ、なすは2cm角、アスパラガスは薄皮をむいて斜めに4等分する。ヤングコーンは半分に切り、しめじは石づきを取って大きめにほぐし、にんにくはみじん切り。鶏の皮を取り、骨に沿って切り込みを入れる。
- ホーロー鍋にサラダ油、にんにくを熱してグリーンカレーペーストを炒め、香りが立ったらココナッツミルクの濃い部分1/4量を加える。※ 煮つめながら油脂分(ココナッツオイル)が分離してきたら、鶏、野菜の順に加えて炒め、チキンブイヨンを入れて10分煮る。砂糖、ナンプラー、残りのココナッツミルクを加えて弱火で煮込み、仕上げに茹でたアスパラガスを加える。
※ココナッツミルク(缶など)はあらかじめ立てておき、中身を分離させ、そのまま蓋を開けて濃い部分をすくって炒めます。また、最初から液体と固形に分離しているものや、長く立てておいても、分離しないものもあります。
- ここが
ポイント! 鶏手羽元は、皮を取り、骨に沿って切り込みを入れると早く火が通り、うま味が出ます。鶏の皮を取り除くと、脂の臭みがなく、ヘルシーにいただけます。
- タイ風ココナッツミルク鍋の〆は、ぞうすいに!
タイ米を加えてナンプラーで味を調え、バジルやピンクペッパーを散らす。または洗った冷やごはんでもOK。さっぱり食べたいときは、塩、こしょうで調味します。
材料
タイ米・・・1カップをたっぷりの湯で約7分茹でたもの
バジル・・・4枚、 ピンクペッパー・ナンプラー・・・適量
![Ⓐ 豚ひき肉・・・・・・・・・・200g
キャベツ・・・・・・・・・・・・2枚
ニラ・・・・・・・・・・・・・・・15g
長ねぎ・・・・・・・・・・・・・20g
生姜・・・・・・・・・・・・小さじ1
にんにく・・・・・・小さじ1/3
ゴマ油・酒・・・各小さじ2/3
濃口しょうゆ・・・・・小さじ1
塩・こしょう・・・・・・各少々
餃子の皮・・・・・・・・・・・・・・・1袋
高菜漬け・・・・・・・・・・・・・・・60g
Ⓑ 鶏ガラスープ・・・・・6カップ
酒・・・・・・・・・・・・大さじ1.5
しょうゆ・・・・・・・大さじ1.5
ゴマ油・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
長ねぎ・・・・・・・・・・・・・・・・・10g
生姜・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
[仕上げ]
万能ねぎの小口切り・・・・・少々
糸唐辛子・・・・・・・・・・・・・・少々](/health-column/cooking_shunmenu/images/vol_22/recipe_02.gif)
- 長ねぎ、生姜はみじん切り、キャベツ、ニラ、高菜漬けは粗みじん切りにする。キャベツに塩(分量外)をまぶして10分ほどおき水気を絞る。
- ボウルにⒶを入れ、粘りが出るまでよく混ぜ、餃子の皮で包む。
- 土鍋にゴマ油を熱してねぎと生姜を炒め、高菜漬けを加える。
- Ⓑを加えて沸騰させ、餃子を入れて2〜3分火を通し、万能ねぎ、糸唐辛子を飾る。
- 餃子の
包み方 具を皮の中央に乗せ、手前半周に水をつけ、奥から手前に半分に折る。両サイドの先端を、弧を描くように寄せながら重ねて押さえ、張り合わせます。
- 餃子鍋の〆は、中華麺で!
麺はでんぷんが多いので、下茹でするとすっきりします。鍋の中でも火が通るので、のびないように、でんぷんが落ちる程度にさっと茹でればOK。
材料
中華麺・・・2玉、 コーン・・・50g、 白髪ねぎ・・・適量
辻調理師専門学校卒業後、同校職員として12年間勤務。その間、フランスのリヨン校勤務、3つ星レストラン“ジョルジュブラン”での研修などを経験する。1996年渋谷に開設した「デリス・ド・キュイエール 川上文代料理教室」を拠点に、講演、雑誌、新聞などで活躍中。http://www.delice-dc.com/