イキイキごはん
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、料理研究家・川上文代先生がご紹介します。

私が小さい頃のクリスマスは、特別な料理はないものの、ケーキとシャンペンでお祝いしました。食いしん坊だった私は、「今年は何味で、どんなデコレーションケーキかな」と、箱を開けるのをとても楽しみにしていました。
私が初めてクリスマスケーキを作ったのは、中学3年生から通い始めた料理教室です。先生が焼いてくれたスポンジに、ジャムを塗ってチョコレートでコーティング、バタークリームでバラの花を絞るなど、デコレーションするだけでも一苦労でした。
時間が無い方でも、手作りの良さを実感していただければと思い、今回は餃子の皮を使った簡単なデザートを紹介しています。これに飾りやアイスクリームを添えると、華やかなデザートのできあがり!クリスマスは手料理とお菓子で楽しい時間をお過ごしください♪

- 柿とりんごは、厚さ5mmのくし型に切る。
- 餃子の皮は打ち粉をふり、5枚重ねてめん棒で薄く伸ばす。余分な粉を払い落とし、溶かしバターを塗りながら、耐熱容器より大きくなるように重ねる。180度のオーブンで10分焼く。
- 柿とりんごをバターでソテーして砂糖を加え、全体がキャラメル色になったらブランデーを加え、(2)の上にのせる。ハーブを飾る。
- ここが
ポイント! 餃子の皮をできるだけ薄く伸ばし、バターや油を塗って重ねて焼くと、パイ生地のようになります。
★春巻きの皮なら伸ばさずそのまま使えます。

- 鶏肉を下処理し、塩、こしょう、粗みじん切りにしたハーブをまぶす。玉ねぎ、にんじんは厚さ5mmの輪切り、かぼちゃは5mm幅に切る。
- フライパンにバターを熱し、鶏肉の皮目を下にして、焼き色がつくまで焼いて取り出す。バターを加えて野菜をさっと両面焼き、塩、こしょうで調味する。
- 野菜の上に鶏肉をのせ、180度のオーブンで約20分こんがりと焼く。皿に盛り、クレソン、マスタードを添える。
- 鶏もも肉の
下処理と
焼き方 鶏肉の皮目に数カ所穴をあけ、骨の周囲や関節に切り込みを入れると、ハーブの香りや味が、中までしみ込みます。
野菜の上に鶏肉をのせて焼くと、野菜が肉汁を吸っておいしくなります。また、皮目を上にしてのせると、こんがりパリッと焼けます。
★ローストチキンの骨の部分についている飾りは、「マンシェット」と言います。
短冊形に切った紙を2つに折り、切れ目を入れ、ら旋状に丸めると、ご自分でも簡単に作れます。
辻調理師専門学校卒業後、同校職員として12年間勤務。その間、フランスのリヨン校勤務、3つ星レストラン“ジョルジュブラン”での研修などを経験する。1996年渋谷に開設した「デリス・ド・キュイエール 川上文代料理教室」を拠点に、講演、雑誌、新聞などで活躍中。http://www.delice-dc.com/