イキイキごはん
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、料理研究家・川上文代先生がご紹介します。

私は、おもちやおこわが大好きで、時々無性に食べたくなります。実りの秋は、おこわの具材の、きのこや栗がおいしくなる季節です。「もう、今すぐ、おこわが食べたい!」しかし、もち米を蒸して作るおこわは、もち米の浸水時間に一晩かかり、今すぐ作って食べる、というわけにはいきません。
ですが、簡単に作れる調理法があります。鍋やフライパンを使って水分を加えて炊くことで、もち米に均等に水分が浸透するため、もち米を洗ってざるに上げ、30分おくだけでOK、という簡単レシピ。今回は、鍋を使った簡単中華おこわを紹介しています。鍋で作ることでおこげもでき、モチモチカリカリと食感も楽しめる一品です。
また中華おこわは、冷凍保存が可能です。作り置きして、小腹がすいた時などにたいへん重宝しますよ。みなさんもぜひ、作ってみてくださいね。

- アボカドは、種を取って皮をはがして1cm角に切り、酢をまぶしておく。きゅうりの皮をピーラーでところどころ薄くむいて1cm角に切り、塩をまぶして10分おき、水気をきる。
スモークサーモンは1cm角に切る。トマトは1cm角に切って、ペーパータオル、またはざるで水気を軽くきる。 - (A)を混ぜ合せて(1)を和え、器に盛りつける。
★きゅうりの皮を薄くむくと、歯ごたえを残しつつ、青臭く硬い部分を取り除けます。
★具材の大きさをそろえて切ると、和えやすく、味が均一に入ります。
![もち米・・・・・・・・・・・・・・・2合
ねぎ(粗みじん切り)・・・・・・大さじ2
生姜(みじん切り)・・・・・・・小さじ2
鶏もも肉・・・・・・・・・・・・120g
干ししいたけ・・・・・・・・・・・・2枚
ロースハム・・・・・・・・・・・・40g
干しエビ・・・・・・・大さじ2(20g)
銀杏・・・・・・・・・・・・・・・・8個
塩・こしょう(下味)・・・・・・・・適量
[調味料]
濃口しょうゆ・・・・・・・・・大さじ2
酒・・・・・・・・・・・・・・大さじ2
砂糖・・・・・・・・・・・・・小さじ1
こしょう・・・・・・・・・・・・・少々
鶏ガラスープ・・・・・・・・・・340㎖
(湯2カップに鶏ガラスープ小さじ2)
ごま油(炒め用)・・・・・・・・大さじ1
青ねぎ(小口切り)・・・・・・・・・適量](/health-column/cooking_shunmenu/images/vol_19/recipe_02.gif)
- もち米を洗ってざるに上げ、水にぬらして固く絞った布をかぶせて30分おく。
鶏もも肉は1cm角に切り、塩、こしょうで下味をつける。干ししいたけは水で戻し、石づきを取って薄切りにし、ハムは1cm角に切る。干しエビは大さじ2の水で戻しておく。 - 鍋にごま油を熱し、ねぎと生姜を炒めて香りが出たら、鶏もも肉、干ししいたけ、ハム、干しエビを加えてさっと炒める。
- (2)にもち米を加えて軽く炒め(ポイント参照)、調味料を鍋肌から加え、鶏ガラスープ、干しエビの戻し汁、銀杏を加えて鍋底から大きく混ぜる。蓋をして沸騰したら弱火で10分炊き、火を止めて10分蒸らす。器に盛りつけて、青ねぎを散らす。
- ここが
ポイント! もち米を油で炒めて一粒一粒をコーティングすると、粘りはあるが一粒ずつが独立し、炊いたあと、ひとかたまりにくっつきません。
辻調理師専門学校卒業後、同校職員として12年間勤務。その間、フランスのリヨン校勤務、3つ星レストラン“ジョルジュブラン”での研修などを経験する。1996年渋谷に開設した「デリス・ド・キュイエール 川上文代料理教室」を拠点に、講演、雑誌、新聞などで活躍中。http://www.delice-dc.com/