イキイキごはん
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、料理研究家・川上文代先生がご紹介します。

7月は自転車の一大大会、ツール・ド・フランスが開催されます。昨年から、日本でも東日本大震災の復興支援として「ツール・ド・東北」が宮城県石巻市で開催され、健康のために自転車を始めた私も60㎞のコースに参加しました。まだ道路の整備もままならず、仮設住宅で暮らしている方たちも多いなか、沿道では“がんばって~!“と明るい笑顔で応援してくれる子どもたちやお年寄りの姿があり、逆にこちらが励まされ、私は涙をこらえるのに精一杯。
また休憩所では、石巻ならではの「帆立貝の姿焼き」や「さんまのつみれ汁」など、心のこもった郷土料理の提供があり、スポーツを通して、おいしい料理にも出会うことができる大会でした。
植物や太陽のパワーを感じる初夏。自然を満喫し、旬の食材でからだに元気を取り入れましょう。

- ボウルに(A)を入れてよく混ぜ合わせ、こし器でこす。
- 耐熱皿に(1)を流し入れ、さくらんぼ(ポイント参照)を並べて180℃のオーブンで約18分焼く。
- 粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。お好みで粉砂糖をかける。
☆季節によって、いちごや桃、ブルーベリーなどもおいしいですよ。
※クラフティとは、フランスの中南部・リムーザン地方の伝統菓子です。
- ここが
ポイント! 生のさくらんぼは、種の周囲に切り込みを入れてひねり、半分に分けて種を取り出します。水煮の場合はペーパーなどで水気をきって使います。水気があると、火を通しても固まらなくなります。

- さきいかは1cmに切り、桜エビとともに、ブイヨンに30分漬けておく。長ねぎと生姜は、2cmのせん切りにする。
- 鍋にオリーブ油を半量入れて熱し、長ねぎと生姜を炒める。
- (2)に生米を加えて炒め、(1)のブイヨンと酒を米が浸るくらい加えて18分煮込む。※常に米がブイヨンに浸っているように調整する。
- 残りのオリーブ油を加えてよく混ぜ、塩、こしょうで味を調える。
- 器に盛りつけ、枝豆を添える。
- ここが
ポイント! 桜エビとさきいかは、ブイヨンに漬けておくと柔らかく、ふっくらします。また、ブイヨンに、エビといかの旨味が溶け出し、極上のスープに早変わり!
リゾットを作るときは、鍋底が焦げつかない程度に、時々混ぜるだけ!混ぜながらお米に火を通すと、米が削れ、どろっとしたお粥状態になりますので注意しましょう。最後にオリーブ油などを加えてよく混ぜ、お米の歯ごたえを残しつつ、コクのある味に仕上げます。
辻調理師専門学校卒業後、同校職員として12年間勤務。その間、フランスのリヨン校勤務、3つ星レストラン“ジョルジュブラン”での研修などを経験する。1996年渋谷に開設した「デリス・ド・キュイエール 川上文代料理教室」を拠点に、講演、雑誌、新聞などで活躍中。http://www.delice-dc.com/