イキイキごはん
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、料理研究家・川上文代先生がご紹介します。

キャベツは、大きく分けて、3月から6月くらいまで出回る「春キャベツ」と、年間を通して食べられる「冬キャベツ」の2種類があります。
春キャベツは、形が丸く小さめで、葉の巻きがゆるいのが特徴です。また、水分が多いため柔らかく、味に甘味があります。
サラダなどの生食や浅漬けなどに向いているといわれますが、冬キャベツよりも火がとおりやすい特徴を活かせば、炒め物はもちろんのこと、時間のかかるロールキャベツなどの煮込み料理も短時間で仕上がります。
春キャベツの葉の間に肉だねを詰めた丸ごとキャベツ煮込みも、なんと1時間かからずに柔らかく美味しい料理に早変わりします!
みなさんも春キャベツをうまく使って、いろいろな時短メニューを作ってみてくださいね。

- キャベツの葉は約2分茹でて、水気を切り、芯をそぎ落とす。
- 小麦色になるまで熱したバターにみじん切りにした玉ねぎを加え、さっと絡めるように炒めて冷ます。
- ボウルに合いびき肉、(2)の玉ねぎ、塩、胡椒、牛乳に浸したパン粉を入れて全体を混ぜ、4等分にする。
- (1)のキャベツの葉で(3)の肉だねを包む(ポイント参照)。
- 鍋にロールキャベツを並べ、チキンブイヨンを注ぎ、塩、胡椒、ローリエを入れて蓋をし、沸騰したら中弱火で40分煮る。
- ヘタを取ったプチトマトを鍋に入れ、再沸騰したら出来上がり。

- にんにくは半分に切って芯を取り、叩いてつぶす。じゃがいもは、たわしでよく洗い、半分に切る。
- じゃがいもは竹串が刺さるまで茹で、ざるにあげて水気を切る。
- フライパンにバターとにんにくを熱し、(2)のじゃがいもを入れてこんがりソテーし、仕上げに塩、胡椒、ハーブを加える。
- ハーブの
特徴 ①イタリアンパセリ:くせがなく万能に使える。
②パセリ:ビタミンやミネラルが豊富。
③チャービル:料理やお菓子のトッピングにぴったり。
④ディル:サーモンマリネによく使われ、さわやかな香り。
⑤ミント:清涼感のある香りが特徴。
- ここが
ポイント! キャベツの葉の芯を手前にして置きます。手前に肉だねをのせてひと巻し、右側を直角に折り重ねて巻きます。巻いていない左側を上にして、垂れている葉をすべて肉だねに押し込んでしっかり固定すると、葉を止める楊枝が要りません。
辻調理師専門学校卒業後、同校職員として12年間勤務。その間、フランスのリヨン校勤務、3つ星レストラン“ジョルジュブラン”での研修などを経験する。1996年渋谷に開設した「デリス・ド・キュイエール 川上文代料理教室」を拠点に、講演、雑誌、新聞などで活躍中。http://www.delice-dc.com/