イキイキごはん
旬の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、料理研究家・川上文代先生がご紹介します。

菜の花といちごの簡単メニュー3品
私の故郷である千葉県・館山は、黄色い菜の花畑が一面に広がる、菜の花の産地です。初春には、お味噌汁や炒め物、胡麻和えや辛し和えなどが、毎日のように食卓に登場します。なかでも、今回ご紹介した菜の花のピーナツ和えは千葉県ではよく食べられ、私の大好物です。
もう1品のオレキエッテは、「小さな耳たぶ」という意味のパスタで、生地の厚い部分と薄い部分の食感の違いや窪みにたまったソースを楽しむことができます。イタリアでは菜の花に似たチーマ・ディ・ラーパとオレキエッテは定番の組み合わせです。
いちごも館山の特産品で、子供の頃はよくいちご狩りに行きました。また、家庭菜園で栽培していたいちごが赤くなると、水やりをしながらつまむのが楽しかったです。食べられる植物に興味津々で、飽きずにずっと眺めていたものでした。

- 菜の花は水につけてシャキッとさせる。
- 菜の花は塩茹でし、ざるに上げてあおいで冷まし、水分を絞って4cm幅に切る。
- 醤油、ピーナツバター、砂糖を混ぜ、菜の花を和える。

- ポリ袋にいちごを入れて手の平でつぶし、ヨーグルトと練乳を入れて混ぜる。
★残った分は冷凍庫に入れ、固まってきたら混ぜるを数回繰り返すとアイスになります。

- フライパンに、(A)を入れて香りが出るまでゆっくり熱する。
- (1)にアンチョビを入れて軽く炒める。白ワインを加えてアルコール分をとばし、レーズンとブイヨンを加える。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし塩を入れ、オレキエッテを茹で、浮いてきたら菜の花も加え、菜の花に火が通るまで茹でる。
- (3)を(2)のソースに加え、塩、胡椒、オリーブ油を加えてよく混ぜる。

- ボールに材料を全て入れてフォークで混ぜる。台に出して手でこねて、滑らかになったらラップに包んで30分休ませる。
- 生地を直径1.2cmの棒状に伸ばし、端から7mm幅に切り成形する(ポイント参照)。
- ここが
ポイント! 切り口を上にして、右手の親指で軽くつぶし、そのまま手前に引きます。窪みを反対向きに反らせて形を整えます。
辻調理師専門学校卒業後、同校職員として12年間勤務。その間、フランスのリヨン校勤務、3つ星レストラン“ジョルジュブラン”での研修などを経験する。1996年渋谷に開設した「デリス・ド・キュイエール 川上文代料理教室」を拠点に、講演、雑誌、新聞などで活躍中。http://www.delice-dc.com/