イキイキごはん
旬の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、料理研究家・川上文代先生がご紹介します。

タラとねぎの簡単メニュー3品
タラは、冬に多く獲れることから、魚へんに雪で「鱈」と書きます。脂肪が少なく柔らかい白身が特徴です。塩漬けにして寒風で干した「干ダラ」は、水で戻してすりつぶしたり、煮込んだりしてさまざまな料理に使われ、通年いただくことができます。
今回ご紹介した料理では生のタラを使っていますが、干ダラを水で戻してふっくらさせてから使用しても美味しくできます。
タラとともに冬が旬のねぎは、肉や魚との相性がピッタリです。また、消化促進、風邪予防、食欲増進などの効用があるため、薬味としてお味噌汁に入れたり、鍋の具材としても最適です。
鍋料理に定番のタラとねぎを、今回は洋風料理にアレンジしました。寒い冬は、あつあつのタラのごちそうで暖まりましょう。

- タラは塩・コショウで下味をつけ小麦粉を薄くつける。
- 万能ねぎと溶き卵、塩・コショウを合わせておく。
- タラを(2)の卵液にくぐらせる。
- オリーブ油とバターを熱し、バターが泡立ってきたらタラを入れ、中弱火で両面焼く(ポイント参照)。
- [トマトソース] ニンニクとオリーブ油を熱し、玉ねぎを炒め、トマトの水煮、塩・コショウを加えて10分煮る。
- ここが
ポイント! ピカタは、弱火でじっくり焼き、卵が固まったらひっくり返す。卵を何度も塗り重ねて、ふっくら黄金色に焼き上げます。

- タラは一口大に切り、塩・コショウで下味をつけ、長ねぎは1cm幅の輪切り、春菊は塩ゆでしてみじん切り、ゆで卵は粗切りにする。
- バターでタラと長ねぎを炒め、火が通ったら牛乳を加えて水溶き片栗粉でとろみをつけ、春菊とゆで卵を加える。
- 耐熱皿の内側にバターを塗り、(2)を入れて、チーズをちらす。
- 200℃のオーブンで焼き色がつくまで約10分焼く。

- 鍋にタラ、牛乳、ニンニクを入れて火にかけ、タラに火が通ったら、皮と骨を取り除いてつぶす。
- ジャガイモは電子レンジで柔らかくし、皮をむいてつぶし(1)を加え(A)で調味する。
辻調理師専門学校卒業後、同校職員として12年間勤務。その間、フランスのリヨン校勤務、3つ星レストラン“ジョルジュブラン”での研修などを経験する。1996年渋谷に開設した「デリス・ド・キュイエール 川上文代料理教室」を拠点に、講演、雑誌、新聞などで活躍中。http://www.delice-dc.com/