イキイキごはん
旬の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、料理研究家・川上文代先生がご紹介します。

レンコンの簡単メニュー3品
レンコン(ハス)は11月から3月が旬です。輪切りにすると穴があいていることから、先(将来)を見通せる縁起の良い食材としてお正月のおせち料理に用いられます。
レンコンは、軽く火を通すとシャキシャキ、しっかり火を通すともっちりとした食感になります。調理の方法によって変わる食感を楽しめます。
今回の「ハスレーゼ」と命名した料理は、カプリ島名物のイタリア料理“カプレーゼ”をもじったものです。モッツァレラチーズのかわりに味噌とチーズを詰めたレンコンを使って和風にアレンジしました。
レンコンならではの特徴を活かして、穴に詰め物をしたり、花むきにしたりと料理をすれば、ますます楽しい食卓になるはず!みなさん試してみてください。

- レンコンは皮をむき、2〜3mmの厚さの半月切りにし、酢水につけアクを抜き、洗って水気を切る。ねぎは斜め薄切りにする。
- サラダ油を中火で熱し、レンコンを炒める。レンコンに透明感が出てきたら、ねぎを加えさらに炒める。
- 全体がしんなりしてきたら桜えび、砂糖、みりん、薄口醤油を加え水分をとばす。
- 水気がなくなってきたら、かつおぶしを加え、なじませる。
- ここが
ポイント! 花むきをする場合は、穴と穴の間にV字の切り込みを入れて、丸くなるように形を整えると花のようになります。

- レンコンは皮をむき、5cm幅に切って、花むきにする(ポイント参照)。
- 鍋に、チキンブイヨン、塩、こしょう、ローリエ、(1)を入れてふたをし、竹串がすっと通るまで煮る。
- 煮汁につけたまま冷まし、冷めたら水気を切る。
- 柔らかくしたクリームチーズに味噌を混ぜ、(3)の穴に詰めて冷蔵庫で冷やす。
- (4)とトマトを1cmの厚さに切り、交互に皿に盛る。塩、こしょう、オリーブ油をかける。

- (A)の材料を混ぜあわせ、火にかける。沸騰したら一口大に切って酢水にさらしたレンコンを加え、約2分火を通したらそのまま冷やす。
- ここが
ポイント! レンコンの穴が黒ずんでいる場合は、アルミホイルを巻いた菜箸でこするときれいになります。また、レンコンはアクが強いので、切った後酢水にさらしておきましょう。
辻調理師専門学校卒業後、同校職員として12年間勤務。その間、フランスのリヨン校勤務、3つ星レストラン“ジョルジュブラン”での研修などを経験する。1996年渋谷に開設した「デリス・ド・キュイエール 川上文代料理教室」を拠点に、講演、雑誌、新聞などで活躍中。http://www.delice-dc.com/