イキイキごはん
旬の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、料理研究家・川上文代先生がご紹介します。

トマトの簡単メニュー3品
昔から「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われているように、トマトはからだに良い食材として世界中で食べられてきました。トマトはビタミンB、C、Eやカリウム、食物繊維、リコピンなどの栄養素を多く含み、なかでもリコピンは、抗酸化力を持ち、がんや生活習慣病の予防に良いとも言われています。また、最近では「トマトを一日600g以上食べるとダイエットに良い」という研究結果がニュースになり、注目を浴びました。
見た目が赤いトマトは、食卓を華やかに彩り、気分を明るくしてくれますし、うまみ成分であるグルタミン酸が豊富で、お料理もぐっと美味しくなるので食事にはもってこいの食材です。夏はトマトの最盛期。こんなに素晴らしいトマトを日々の食事に積極的に取り入れ、美しく健康に過ごしましょう。

- プチトマトのへたをとる。オクラは塩をつけてこすり、うぶ毛と塩を洗い流し、1cm幅に切る。
- だし汁に味噌を溶き、プチトマトとオクラを入れて火にかける。プチトマトの皮がはじけたら鍋ごと氷水で冷やす。
- ここが
ポイント! 硬さもあり全体が赤くなったトマトが食べごろです。へたの周囲が青い場合はその部分を上に向けて室温に置いて熟させましょう。

- トマトは12等分のくし型に切り、塩をふりかけて5分置いて、キッチンペーパーで余分な水分をふき取る。
- 卵を溶き、(A)を混ぜる。
- フライパンにごま油を熱し、トマトを並べ、焼けてきたらひっくり返す。
- (2)を全体に流し入れて大きく混ぜ、卵が半熟になれば出来上がり。

- トマトはへたを取り1cm角に切る。枝豆は塩茹でして実を取る。米は洗ってざるに上げて30分置く。
- 鍋に米、だし汁、トマト、塩、酒、薄口醤油を入れてふたをし、強火にかける。
- 沸騰したら弱火で10分炊き、火を止めて10分蒸らし、枝豆を加える。
- ここが
ポイント! ナイフを短く持ち、へたの周囲に2cmほどの深さまで先端を刺し、トマトを片手で回しながらへたと芯を一緒に取り除きます。
辻調理師専門学校卒業後、同校職員として12年間勤務。その間、フランスのリヨン校勤務、3つ星レストラン“ジョルジュブラン”での研修などを経験する。1996年渋谷に開設した「デリス・ド・キュイエール 川上文代料理教室」を拠点に、講演、雑誌、新聞などで活躍中。http://www.delice-dc.com/