HOME > 健康コラム > イキイキごはんバックナンバー > 明日も元気に!いきいき旬ごはん vol.22

イキイキごはん

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師の堀 知佐子先生がご紹介します。

明日も元気に!いきいき旬ごはん vol.22

食卓を料理で彩りお祝いを演出しよう

令和となって初めての新年、あけましておめでとうございます。本年もおいしく食べて元気になれる料理をご紹介します。今回は、簡単なオードブルでお祝いの食卓に花を添えます。

長寿を祝うエビは、卵黄にくぐらせたきんつば煮にしました。エビは煮ると縮んでよじれてしまうため、腹開きにします。また、小麦粉を打つと卵黄が絡みやすくなります。少ない濃いめの煮汁で炊くと、衣にだしが染み込んでおいしく仕上がります。

ホタテ貝柱はうに焼きに。貝柱は塩水につけて水分を抜き、しっかりと水気を拭くことでうま味が強くなります。こちらも貝柱に小麦粉を打ってから卵黄を塗ると、流れにくくきれいに仕上がります。

タイのかまぼこは、きんつば煮とうに焼きで余った卵白を使用します。材料をすべてフードプロセッサーに入れて混ぜるだけなので、見た目以上に簡単な料理です。レンジにかけたあと、温かいまま切ると切り口が乾いてしまうため、必ず冷めてから切ることがポイントです。仕上げの美しさも料理をおいしくします。

大根とニンジンの紅白なますは酸味をゆず果汁で付け、香り良くさっぱりと仕上げます。ゆず釜に入れて、イクラとカイワレで鮮やかに彩ります。

食卓を料理で華やかに彩り、お祝いしましょう。

1人分135kcal、塩分1.2g

エビ(殻を取り腹開きにする)・・・6本
卵黄・・・2個分
小麦粉・・・5g
Ⓐ だし汁・・・100㏄
  酒・・・30㏄
薄口しょうゆ・・・小さじ2
黒ゴマ・・・少々
  • 鍋にⒶを入れて火にかけ、沸騰したら火を弱める。
  • エビを小麦粉にまぶして卵黄をくぐらせる。
  • [1]にしょうゆを入れて火を強め、[2]を入れて火を弱め、約2分煮る。仕上げに黒ゴマを振る。

1人分82kcal、塩分0.8g

ホタテ貝柱・・・4個
塩うに(瓶詰め)・・・小さじ1
卵黄・・・1個
塩・・・少々
小麦粉・・・少々
  • 貝柱は3%の塩水に20分ほど漬け、水気を拭き取る。卵黄に塩を入れてよく混ぜておく。
  • 貝柱の片面に小麦粉を振って[1]の卵黄を塗り、うにをのせてオーブンなどで焼き色がつくまで焼く。

1人分58kcal、塩分0.6g

タイの刺身・・・60g
Ⓐ 卵白・・・20g
  塩・・・少々
  だし汁・・・50㏄
  片栗粉・・・5g
三つ葉・・・3本
  • タイをフードプロセッサーでペースト状にし、Ⓐを入れて再度プロセッサーにかける。ボウルに取り出し、刻んだ三つ葉を入れてよく混ぜる。
  • ラップを広げて[1]をのせ、円柱に成形してレンジにかける(300w約2分)。冷めてから切り出す。

1人分59kcal、塩分0.4g

ゆず・・・1個
大根・・・80g
ニンジン・・・30g
イクラの醤油漬け・・・少々
カイワレ大根・・・少々
Ⓐ ゆず果汁・・・大さじ2
  水・・・大さじ1
  塩・・・少々
  砂糖・・・小さじ2
  オリーブ油・・・小さ1
サニーレタス(小)・・・1枚
  • 【ゆず釜を作る】ゆずは上から1/6を切り、大きい方をスプーンでくりぬく。
    ★ゆず釜を作るときは果肉をすべて取りきると水っぽくならない。
  • 大根は薄く短冊切り、ニンジンはピーラーで薄くむき、3%の塩水に20分ほどつける。
  • ボウルにⒶを入れてよく混ぜる。
  • [3]に水気を切った[2]を入れて10分おく。
  • ゆず釜にサニーレタスを敷き軽く水分を切った[4]を盛りつけ、イクラとカイワレを飾る。

堀 知佐子

堀 知佐子

管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師。日本抗加齢医学会正会員。調理指導師協会会長。京料亭「菊乃井」を運営する株式会社菊の井・常務。また東京・千駄ヶ谷のレストラン「ル・リール」のオーナー兼シェフ。 調理師専門学校の講師を経て、大手食品会社、飲食店・中食事業のメニューアドバイスや食生活全般における指導・顧問などで活躍。著書に「毎日おいしいアンチエイジングクッキング 素材選びと調理法」(講談社)など。

バックナンバー