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イキイキごはん

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師の堀 知佐子先生がご紹介します。

明日も元気に!いきいき旬ごはん vol.16

健康と美容に効果的なメニュー

通年スーパーなどで見かけるアジですが、実は初夏から夏が旬です。アジに含まれる代表的な栄養素は「タンパク質」「ビタミンB群」。タンパク質はからだをつくる主成分として欠かせない栄養素で、筋肉や内臓のみならず、爪や髪など人体の組織をつくるためにも必要な成分です。体内の代謝に大きく関わる酵素の原料にもなることから、美容面でも重要な成分になります。さらに、このタンパク質の代謝を助ける「ビタミンB6」もアジには含まれており、肝臓に脂肪がたまるのを防ぎ、免疫力を高める効果も期待できます。また、野菜からの摂取が難しく、赤血球の生成に欠かせない成分の「ビタミンB12」を含むので、貧血気味の人におすすめです。

デザートのケーキは材料を混ぜて型に流すだけ。作り方は簡単ですが、甘酒、ヨーグルト、クリームチーズと発酵食品をたっぷりと含んだ“美腸”ケーキです。おいしく腸内環境を整えることができます。

全量(1ホール)956kcal、塩分2.1g

分量:1ホール分
甘酒・・・150㏄
粉ゼラチン	8g
Ⓐヨーグルト・・・150㏄
 レモン汁・・・小さじ2
クリームチーズ・・・130g
全粒粉クラッカー・・・8枚
バター・・・20g
ミント・・・3枚
  • 甘酒50㏄をレンジにかけ(600w30秒)、粉ゼラチンを振り入れる。
  • クリームチーズをレンジにかけ(600w1分)、ボウルに入れてⒶと甘酒100㏄、[1]を入れて混ぜる。
  • クラッカーを砕き、溶かしたバターを入れてよく混ぜて型に敷き詰める。
  • [3]に[2]を流し入れ冷蔵庫で一晩冷やし固める。
  • 固まったら器に盛りつけ、ミントを飾る。

1人分238kcal、塩分2.8g

アジ刺身用	1パック
大葉・・・4枚
ミョウガ・・・2個
きゅうり・・・1/2本
ゴマ・・・2g
味噌・・・15g
ちりめんじゃこ・・・5g
水・・・200㏄
すりゴマ・・・少々
そうめん・・・2把
  • アジは包丁で細かくたたく。大葉は千切り、ミョウガ・きゅうりは小口に切りにする。きゅうりは薄く塩を振り、しんなりしたら水気を絞っておく。
  • 味噌はアルミホイルに広げてオーブントースターで焼き色が付くまで焼く。
  • ボウルにアジ、きゅうり、ミョウガ、じゃこ、[2]の味噌、水を入れてよく混ぜる。
  • [3]に大葉とゴマを入れて器に盛りつける。
  • そうめんを時間通りにゆでて水に落とし、水気を切って器に盛りつける。
 
大葉やミョウガ、きゅうりなどカリウム*を多く含む食材を合わせているため、そうめんの塩分が気になる人にもおすすめです。また、焼いて香ばしさを出した味噌で、青魚の臭みも気になりません。
*カリウム…体の余分な塩分を排泄する効果がある。

堀 知佐子

堀 知佐子

管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師。日本抗加齢医学会正会員。調理指導師協会会長。京料亭「菊乃井」を運営する株式会社菊の井・常務。また東京・千駄ヶ谷のレストラン「ル・リール」のオーナー兼シェフ。 調理師専門学校の講師を経て、大手食品会社、飲食店・中食事業のメニューアドバイスや食生活全般における指導・顧問などで活躍。著書に「毎日おいしいアンチエイジングクッキング 素材選びと調理法」(講談社)など。

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