イキイキごはん
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師の堀 知佐子先生がご紹介します。

寒さの強い2月はまだまだ鍋の出番が多い月です。鍋の魚といえばタラですが、鍋以外のおいしい食べ方をご紹介します。
タラは漢字で「鱈」と書きます。冬が旬なので「雪」の字が付き、雪のように白い身が特徴です。脂肪が少なく高たんぱくで消化がよいため、ダイエットにもおすすめの食材です。骨の形成や免疫力に関わるビタミンDも含むため健康な人はもちろん、高齢者や病中病後の回復期にも良いとされ、病院食に使われることも多くあります。ほかにも葉酸やビタミンB12も含み、妊婦さんにもお勧めです。
そのタラを、血行を促進するねぎやしょうがと合わせて漬け込み、そのまま焼いて香りも楽しみます。さっぱりとしながらもご飯のおかずになる一品です。副菜の粕汁は体を芯から温め、寒い2月にはうってつけ。鍋料理に飽きてしまったら、旬のタラを使った料理で免疫力UP! 寒い冬を乗り切りましょう。
1人分207kcal、塩分2.2g

- こんにゃくを水からゆでて陸上げする。
- 鍋にだし汁・鶏もも肉・ごぼう・にんじん・こんにゃくを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にする。具材に火が通ったら、だし汁で溶いた酒粕を溶き入れ、淡口しょうゆを入れて火を止める。
- 器によそい、せりとゆずを振る。
1人分114kcal、塩分1.9g

- タラはウロコをよくこそぎ取る。
- しょうがはみじん切り、青ねぎは小口に切る。
- ビニール袋やタッパーなどにタラと[2]・酒・しょうゆを入れて20分ほどおき、タラの上にしょうが・ねぎをたっぷりのせて魚焼きグリルで焼き上げる。
- れんこんは花型にむいて5ミリ幅にスライスし、水からゆでて陸上げする。
- 鍋に酢・水・砂糖・細かく刻んだ鷹の爪を入れて一煮立ちしたら火を止めてれんこんを入れる。冷めたらタッパーなどに移す。
- 焼き上がったタラを盛りつけ水けを切ったれんこんを添える。
タラを焼くときは魚焼きグリル以外に、鉄板にクッキングペーパーを敷いてタラをのせ、オーブンで焼いてもOK!
管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師。日本抗加齢医学会正会員。調理指導師協会会長。京料亭「菊乃井」を運営する株式会社菊の井・常務。また東京・千駄ヶ谷のレストラン「ル・リール」のオーナー兼シェフ。 調理師専門学校の講師を経て、大手食品会社、飲食店・中食事業のメニューアドバイスや食生活全般における指導・顧問などで活躍。著書に「毎日おいしいアンチエイジングクッキング 素材選びと調理法」(講談社)など。