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イキイキごはん

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師の堀 知佐子先生がご紹介します。

免疫力UP!いきいき旬ごはん vol.17

夏の旬食材でからだの内から健康に

夏から秋にかけて旬のするめいかは、低脂肪高たんぱくでダイエット向きの食材です。また、タウリンやベタインというアミノ酸の一種を含むため、肝臓の働きを活発にし、脂質のエネルギー代謝を促進して悪玉コレステロールを低下させます。意外ですがEPAやDHAも含むため、神経細胞や脳を活性化し、記憶力や学習能力の向上に役立つといわれています。

トマトやピーマンなどのカラフルな夏野菜には強い抗酸化作用があります。特に色の濃い野菜は油脂と一緒に摂ることで吸収率が高まり、からだの錆(さび)を取るといわれています。からだを冷やす夏野菜ですが、にんにくや鷹の爪と一緒に摂ることで血行を促進します。

今回は食材の持つ効果・効能を生かしたレシピになっています。暑さで疲れたからだを元気にする栄養満点の冷たい麺はいかがですか。

1人分 50kcal、塩分0.5g

スイカ正味・・・100g
トマト・・・50g
赤ピーマン・・・1個
きゅうり・・・1/2本
すりおろしたにんにく・・・少々
塩・・・少々
オリーブ油・・・5cc
刻みパセリ・・・少々
  • スイカは種を取って皮をむき、ザク切りにする。赤ピーマンは種とへたを取ってザク切りに、へたを取ったトマトときゅうりもザク切りにする。
  • ミキサーに[1]とにんにく、オリーブ油、塩を入れて撹拌(かくはん)する。
  • [2]を器に盛りつけてオリーブ油(分量外)を数滴落とし、パセリを振る。

1人分 383Kcal、塩分1.7g

カッペリーニ・・・100g
するめいか(小)・・・1杯
夏野菜の具材
   ミニトマト・・・6個
   きゅうり・・・1/2本
   ピーマン・カラーピーマン・・・各1個
   玉ねぎ・・・1/4個
にんにく・・・1片
鷹の爪・・・1本
オリーブ油・・・大さじ3
しょうゆ・・・小さじ2
こしょう・・・少々
刻みパセリ・・・少々
  • するめいかの足と内臓を抜き取り、胴の中をよく洗って5mmの輪切りにする。内臓を足と切り離し、足をバラして食べやすい長さに切る。
  • 夏野菜の具材をそれぞれ1cmの角切りにする。
  • にんにくはみじん切り、鷹の爪は種を取って輪切りにする。
  • 鍋にオリーブ油と[3]を入れ弱火にかけ、にんにくの香りが立ったら[1][2]、しょうゆ、こしょうを入れ、玉ねぎに火が通ったら火を止めて氷煎(ひょうせん)で冷やす。
  • カッペリーニは塩を入れた熱湯で時間通りに茹で、[4]に入れてそのまま冷まし、器に盛りつけて、パセリを振る。
 
スイカの白い部分には、滋養強壮効果のある成分が豊富に含まれています。皮ギリギリまで使いましょう。

堀 知佐子

堀 知佐子

管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師。日本抗加齢医学会正会員。調理指導師協会会長。京料亭「菊乃井」を運営する株式会社菊の井・常務。また東京・千駄ヶ谷のレストラン「ル・リール」のオーナー兼シェフ。 調理師専門学校の講師を経て、大手食品会社、飲食店・中食事業のメニューアドバイスや食生活全般における指導・顧問などで活躍。著書に「毎日おいしいアンチエイジングクッキング 素材選びと調理法」(講談社)など。

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